かぴらばすってどんな意味?

「かぴらばす」とはサンスクリット語の「Kapilavastu(カピラヴァストゥ)」に由来する言葉です。「カピラヴァストゥ」とは、お釈迦様がお生まれになったルンビニ(現ネパール)にあったお城のことをいいます。若き日のお釈迦様ゴータマ・シッダールタは29歳のとき、お城から悟りの旅に出られました(出家)。お城はシャカ族の王子であるお釈迦様にとって、色々なことを考えさせるきっかけとなった最初の教育の場でした。かぴらばす保育園は、こども達が社会に羽ばたいていく、最初の教育の場となることから、その名にちなんで名づけられました。

かぴらばすの理念

近年は社会構造が過去にないスピードで目まぐるしく、多様・多層に変化しています。かぴらばす保育園は、こうした中で保育マニュアルに従った紋切り型の教育手段に訴えることは避け、徹底した環境観察のもと、お釈迦様の教えである「智慧(ちえ)」「慈悲(じひ)」を理念に、幼児達の尊厳を守り、彼ら彼女達が自分以外の他者の尊厳をも、同時に尊重できるような子どもに育てることを目指しております。また、「朝ご飯を食べる」「登校時には挨拶をする」「ありがとうという感謝の気持ちを忘れない」といった基本的な生活習慣を確立し、体育・知育・童謡・お絵かき・植栽や、お祭りなどの伝統芸能、また英語を中心とした外国環境への適応、地元地域との関わりといったコミュニケーションを通して、様々な角度からの情操教育を行っております。

このような健やかな学びと成長に、家庭の協力はかかせません。かぴらばす保育園は、園と家庭がそれぞれの特徴をいかし、足りない部分は補いながら、積極的に協力・提携していきたいと思います。保護者の中には児童の養育が初めてという方もいらっしゃいますが、こどもたちとそれをとりまく環境を、保護者の方にもこの「智慧」と「慈悲」をもってあたたかく迎えていただき、彼ら彼女達の成長を通して、「親子が一緒に成長」していけるような機会の場にしたいと思っています。

4つの保育活動

1.食育活動

日本の食をとりまく環境は、「飽食」と呼ばれた時代から「崩食」の時代へと悪化の一途をたどっております。かぴらばす保育園は給食の品質管理を徹底し、また食べ残しなどの余剰廃棄を極力減らすことで、おいしいものを楽しくマナーをもって食べられる、児童の食育活動を推進しております。


2.メディア活動

メール配信や、WEBでの活動報告を通じて、児童の安全確保、保育内容のアカウンタビリティの徹底、家庭との連携を図っております。また、園外の保育者の方々にも、かぴらばすの保育の中で培われた、乳幼児の子育て情報や、ストレスへの対策などの情報も、積極的に情報提供しております。

3.地域活動

保育の一貫として、地域の方々の協力のもと、児童に農業体験や、植栽体験、魚市場見学などを通じて地元の農産業を体験させる他、隣接の大本山日緬寺でおこなわれる祭事に参加することで、地域の伝統を肌で感じる機会をつくっております。


4.エコロジー活動

保育園では、環境問題を児童に身近に感じてもらうために、省エネやCO2対策など、地球温暖化防止のための活動に積極的に取り組んでいます。近隣の海岸や山、公共施設の掃除などのボランティア活動も行っております。月々の成果については当WEBサイト上で公開します。

ロゴマーク

かぴらばす保育園のロゴマークは理念である「智慧」と「慈悲」を表しています。表現してくれるのは、「おコメとアリさん」です。お米は我々にとってエネルギーの源ですが、アリさんにとってはその一粒が体よりはるかに大きいにもかかわらず、巣までがんばって運ぼうとします。一匹で運んでいるのを見て、まわりのアリさんも集まって助けあいながら巣まで運びます。

園のこども達も同じように、まわりのヒトもモノも環境も、経験まですべてが自身より大きいものばかりです。一人で巣まで運ぼうとする、その姿に気がついて、まわりの保育士の先生、家庭の親御さん、地域の方々といった「仲間」が助けてくれます。はこんでいるお米は智慧の実であり、色々な慈悲が集まり智慧の獲得を可能にしています。

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